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子宮頸がんワクチンについて
院長ブログ
2023年07月18日(火)
2023年4月より新しい子宮頸がんワクチン(シルガード®9)が定期接種となりました。

子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって起こる癌であり、若年女性に多く発症し、日本で年間1万人が罹患、年間3千人弱が亡くなられております。
HPVは性交渉により感染するため、性交渉前にワクチン接種により感染しないようにすることが大事です。
子宮頸がんワクチンのガーダシル®やサーバリックス®では、がんを起こしやすい種類のHPV感染を50-70%予防する、新しいワクチンのシルガード®9は、80-90%予防するとされ、大変効果が高いワクチンです。
先行していた欧州の国々では、ワクチン接種者の子宮頸がんが90%近く減少していることが報告されております。
ワクチンの副反応は、80%以上が接種時の疼痛など局所の反応です。コロナワクチン接種と同じく、肩に注射します。当院でも、疼痛によるめまいなどを避けるため、座ったまま接種し、15分以上何もないことを確認してから帰宅していただいております。
また、あちこちが痛む、手足に力が入らない、過呼吸などの「多様な症状」は、子宮頸がんワクチンとの関連は日本人のデータでも証明されませんでした(未接種者と頻度が変わらず)。
恐らく、起立性調節障害が起こりやすい年代でもあるため、その症状をみていた可能性もあると推察されております。
しかし、もしも多様な症状が起きた場合は、まずは接種した病院へご相談してください。接種後の症状が
予防接種によって起こることが否定できない場合も法律に基づく救済が受けられることになっております。

子宮頸がんは、子宮頸がんワクチン接種と子宮頸がん検診、その後の治療により撲滅可能な癌とされております。
小学生6年生~高校1年生の女の子は子宮頸がんワクチンの接種を、20歳以上の方は子宮頸がん検診を受けましょう。
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